第11回を迎えた朝日四国写真展は、応募人員、点数共に昨年より減少したのが残念です。作品内容はスナップが主流で、風景、祭り、ネイチャー、と各分野にわたり応募がありました。審査の過程で写真の基本である描写、表現力、選択眼の欠如が目立ち審査に時間を要したのが今後の指導に期待したい。また現在の社会性やヒューマンな人間追求の作品が乏しく、全体におとなしい感がしました。上位入賞作品それぞれの感性を生かした作品でバラエティがあり、一瞬の光や情景描写の効いたものまた視覚効果で強調した作品と、変化に富んだ表現の作品が上位を占めた。一方デジタル作品も入賞、入選に進歩したのが今回の特色ではないか。ただ今後の課題としてデジタルならではの表現手法を駆使した作品を期待したい。今後共更なる感性、感受性を磨き被写体に対する洞察力の養成こそが写真作りに尤も必要不可欠なことではないでしょうか。是非共次回の奮起を期待いたします。